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事例紹介

Case

セミナー / 対談

光和コンピューター
創業 30 周年記念シンポジウム

光和コンピューター創業 30 周年記念シンポジウム(リアル・オンライン併用)
出版業界のこれからを考える
-デジタル化、市場構造変化、コロナ禍の先を見据えて-
(2020/10/21 開催)

《講師》
藤則幸男氏(紀伊國屋書店取締役副社長)
1958 年広島県生まれ、広島大学卒、1980 年 紀伊國屋書店入社、2008 年取締 役、2010 年常務取締役、2014 年専務取締役、2018 年取締役副社長(総務部 ・経理部・人事部担当、店売総本部副総本部長、国内関連会社担当)

《講師》
中町英樹氏(前日本書籍出版協会専務理事)
神奈川県出身、早稲田大学卒、日本経済新聞社入社、出版局局次長兼営業部 長、日経ホーム出版社常務取締役管理担当兼マーケティング担当、日経BP 出版センター代表取締役社長、一般社団法人日本書籍出版協会専務理事等を 歴任。経済産業大臣登録中小企業診断士、一般社団法人日本エグゼクティブ コーチ協会理事認定エグゼクティブコーチ、BCS 認定プロフェッショナルビ ジネスコーチ

《講師》
新名 新氏(メディアドゥ取締役福社長COO)
1954 年東京都生まれ、1980 年上智大学文学部心理学専攻卒、中央公論社(現 ・中央公論新社)に入社、1996 年角川書店(現・KADOKAWA)に入社、2003 年 同社書籍事業部部長、2007 年常務取締役、
2008 年角川エディトリアル代 表取締役、2012 年ブックウォーカー取締役、2013 年角川文化振興財団事務局 長、2014 年出版デジタル機構代表取締役社長、2018 年メディアドゥ代表取締 役社長、株式会社メディアドゥホールディングス副社長執行役員COO に就 任。2020 年 6 月からは両社が合併したメディアドゥで取締役副社長 COO を 務める

《講師》
寺川光男氏(光和コンピューター代表取締役)
1954 年東京都生まれ、1977 年日本大学生産工学部数理工学科卒、メーカー系 システム販売会社の技術部門責任者を経て、2000 年光和テクノシステム創業 と共に光和コンピューター取締役、2006 年両社経営統合により専務取締役、 2015 年代表取締役就任

《司会》
星野 渉氏(文化通信社専務取締役)

日  時 2020年10月21日(水)15:00~16:30
会  場 日本出版クラブビル (4F 403+404+405)、オンライン併用
会場人数 50名(先着順)※感染防止のため人数を制限させて頂きます

会場参加者は60人ほどに限れ、間隔を開けて聴講した

創業30周年シンポジウム

出版業界は、デジタル化の進展に伴って産業構造の転換を迫られていますが、 昨今のコロナ禍はこうした変化を一層加速させる要因になっています。今後 の出版流通や書店、出版社など業界プレイヤーの方向性、そしてデジタル化による変化などについて、日本を代表する書店である紀伊國屋書店の藤則幸 男取締役副社長、出版社経営者を経て日本書籍出版協会専務理事として業界 動向を見てきた中町英樹氏、電子出版流通大手メディアドゥの取締役副社長COO を務め海外の出版事情にも詳しい新名新氏、長年出版社や書店などのシ ステムを構築してきた光和コンピューター代表取締役社長の寺川光男氏に論 じていただきます。

 

光和コンピューターは10月21日、創立30周年を記念してシンポジウム「出版業界のこれからを考える デジタル化、市場構造変化、コロナ禍の先を見据えて」を開催した。流通変革やデジタル化が進行する出版業界と書店の今後などについて論じた。シンポジウムは文化通信社が運営し、会場とオンライン視聴を併用し、合わせて業界関係者300人以上が参加した。

最初に光和コンピューター・寺川光男代表取締役社長が創立30周年を感謝し、「少しでも皆様のお役に立つ30周年のイベントができないかとシンポジウムを開催した」とあいさつ。演台には寺川社長とともに、紀伊國屋書店取締役副社長・藤則幸男氏、前日本書籍出版協会専務理事・中町英樹氏、メディアドゥ取締役副社長COO・新名新氏が登壇し、コロナ禍による変化、書店の現状と今後、出版物デジタル化による影響などについて話した。

藤則氏は、電子書籍を含めると出版物の販売は新たなプレイヤーが増えている中で、書店が生き残る道を探らなければならないと述べ、書店人の力を活かすバーチャル書店への関心などを語った。

中町氏は、中小企業診断士として書店経営診断を続けてきたなかで、独立系書店に共通した課題として「顧客が見えていない」と指摘。「お客さんを発掘すればまだまだ本屋はできると考えている」と述べた。

新名氏は、電子書籍業界ではすでに第1世代の事業者が退場するケースも出てきており、そうした競争が業界を活性化しているとし、既存の出版業界には新規参入や競争が乏しいと発言。そのうえで、同社がオンラインで刊行前の書籍のゲラを配信する「ネットギャリー」や、光和コンピューターと提携して開発している紙と電子の印税管理システムなど、紙と電子を合わせたソリューションを提供していく考えを示した。

寺川社長は、最後に今年始まったWeb商談会を上げて、「自ら行動して新しい歴史を作っていこうとする試み。変化は今後もますます進む」と述べ、今後は市場・環境の変化に柔軟に対応したシステム開発が必要だと強調した。
質疑応答では、書店での雑貨販売の有効性や、活字書籍の電子化の可能性、海外展開などについての質問が寄せられた。

終了後、参加者には光和コンピューターが発行した『出版社・書店のシステム導入と業務改革事例集2011~2020』を配布。