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事例紹介

Case

出版システム総合出版

ゴマブックス株式会社
「出版ERP」システム 「Publishing ERP」

A4資料《PDF》

「出版ERP」システム 「Publishing ERP」
ゴマブックス株式会社 様 (新文化 2008/1/31掲載)

ゴマブックス株式会社

本社所在地 東京都港区赤坂1-9-3  日本自転車会館 3号館
創 業 1988年7月21日
社員数 60人
URL http://www.goma-books.com
事業内容 書籍、雑誌の企画、編集、制作及び販売、ビデオテープ、カセットテープの企画、編集、制作及び販売
代表者 代表取締役 嬉野 勝美
資本金 1億円

 

注目を集める前からケイタイ小説

 まだ、ケイタイ小説がそれほど注目されていなかった2005年12月に、初めて刊行した「魔法のiらんど」のケイタイ小説『ケイタイからあふれたLOVE STORY』は、初版1万部「そこそこの売れ行き」(営業統轄部営業四部・小澤美香部長)だったが、2006年7月に初版1万部で刊行した『 teddybear~ケータイからあふれたLOVE STORY2~ 』は、携帯サイトでの仕掛けで火が着き、毎日重版をかけるほどの売れ行きとなり、30万部を突破した。

 ケイタイ小説は初速が早いという特徴があるが、ここまでは「まだ、ケイタイ小説の売り方を把握できていなかった」(営業統轄部・丸山敏生部長)といい、売れ方の傾向をつかんだことで、受注、販売、返品のデータを日々分析しながら売り伸ばすスタイルを確立、2006年12月に出した『もしもキミが。』は初版で10万部以上を発行し、満を持して送り出した『赤い糸』の大ヒットに結びついた。

光和コンピューターのシステムを導入

 昨年11月に創刊したゴマ文庫も好調で、ますます出版界での存在感を高めつつあるゴマブックス。

 その営業を支えているのが㈱光和コンピューターの出版社向け販売管理システムである。

 受注・出庫・商品管理はもちろん、書店での売行き状況等の情報は、エクセルなどを活用して営業部で集約され、PC-LANを使用したサーバー・クライアントシステムにより、経営陣をはじめ各部署で共有される。これにより重版の意思決定はスピードアップされ、編集や企画などの面でも重要なファクターになっている。

 同社が光和コンピューターのシステムを導入したのは二年前。導入に際してシステム会社数社から見積もりをとった。「コスト面はもちろんだが、カスタマイズなどサービス面で優れ、多くの出版社が導入していたことも魅力だった」(営業四部・小澤美香部長)ことから光和コンピューターのシステムの導入を決めた。

 さらに、納品・返品データはデータでの取り込みを実施、自社で入力した受注データは物流全般を委託している河出興産に移行し、一層の省力化を推し進めている。

 光和コンピューターの出版向けシステムの特長は、統合性とマーケティング重視の姿勢にある。企画・編集・制作から始まる本づくりを原価・資材管理のシステムを用い、仕事の流れに沿ってデータベース化し、これを営業部門、経理部門のシステムと連携させて、新刊企画の収益性をシミュレーションするものだ。

 ゴマブックスの導入した「販売管理システム」は、「取次システム」のほか「直販」「書店受注管理」「書店業務管理」「定期購読管理」「出版VANシステム」を基本的なラインナップとしてそろえているが、光和コンピューターは出版社の要望を最優先し、同社独自のシステムにカスタマイズしている。

 また、ゴマブックスではエクセルなどを活用して、商品別や書店別に納品・返品・実売データが閲覧できるシステムも構築。販売企画の立案や重版決定の迅速化を実施している。また、取次別や取引条件別のデータを作成することで取次会社からの入金状況もわかり、資金繰りなど資金計画にも役立っている。

 小澤部長は「光和コンピューターのシステム導入により、重版決定などもスピーディーに行える。新刊点数が多く、足の速い商品が多い当社にはピッタリ。さらに、精度を高め、今後の書店営業戦略を考えるための“増売ツール”として活用して行きたい」と語っている。