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書店システム

金沢21世紀美術館ミュージアムショップ
POSシステム導入で効率化や商品構成検討に効果

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書店システム
K-POS システム
金沢21世紀美術館ミュージアムショップ
(文化通信BBB 2021/5/10 掲載)

 

円形の“フェンスがある公園のような”店

 

藤井千絵さん

金沢21世紀美術館ミュージアムショップ

所在地 〒920-8509 石川県金沢市広坂1丁目2番1号
電 話 076-236-6072
営業時間 10時〜18時30分
(金・土曜日は20時30分まで)
休業日 月曜日(月曜日が休日の場合はその直後の平日)、年末年始

(株)マイブックサービス(東京・千代田区)が運営する金沢21世紀美術館ミュージアムショップは、取扱品目の多様化などに対応するため、このほど光和コンピューターの POSシステムを導入。在庫管理や棚卸の効率化に結びついているという。

出版物輸入なども手がける企業が運営

ミュージアムショップは2004年の美術館開館と同時にオープン。美術館を設計した建築家ユニット SANAA (サナア)が手がけた、全体が見通せる “フェンスがある公園のような”店だ。
美術館で開催される展覧会のための商品(展覧会カタログ、グッズ、関連書など)を優先的に展開しているほか、同館のテーマである現代美術に合う書籍やデザイン性のある商品を意識しているという。
ショップを運営するマイブックサービスは、出版物の輸入販売事業で1970年に創業。専門書を独自の視点でセレクトし、大学、美術館、研究機関等に納めている。その経験をもとにミュージアムショップ運営事業にも取り組み、豊田市美術館、府中市美術館、静岡市美術館、上田市立美術館、富山県美術館でミュージアムショップやカフェを運営している。近年では美術書の編集や出版も行っている。

数カ月おきのフェアも好評

同店では、2009年に従来の売り場に隣接した2つ目のプースがオープンしたことから、新たに開設されたプースでは通常3 ~ 5カ月ごとにテーマを設けたフェアを行っている。
これまでに、ゲームや遊びを彷彿とさせるグッズを展開する「Let ‘ s PLAY !フェア」、数学や数字にまつわるものを集めた「数学フェア」、デザイン性と実用性を兼ね備えた道具を集めた「ミュージアムショップが選ぶ道具フェア」などを開催。現在は北陸3県(石川、富山、福井)由来の商品を集めた「北陸フェア」を開催し好評だという。
「ひとつのテーマに対し様々な種類の商品を集めてきますが、テーマが一貫しているので不思議とまとまった空間になります」と同店で働く藤井千絵さんは手応えを語る。

商品多様化でPOSレジを始めて導入

ショップのスタッフはパートタイムを含めて12名。展開する商品の量が多くなり、書籍・雑貨ともにアナログ管理では負担が重くなっていたことから、初めて光和コンピューターのPOSレジ「KPOS」2台とバックオフィスシステム「BookAnswer4」を導入した。
光和コンピューターを採用したのは、「書籍だけではなく、雑貨や食品など様々なジャンルの商品に対応できる汎用性があったため」(藤井さん)。
導入の効果については、「販売数や在庫数の管理が格段にしやすくなりました。必要な発注数が割り出しやすくなったので、仕入も適正に行えるようになったと思います。商品構成を見直し、検討する際にもとても役立っています。また棚卸作業も効率的に進めることができるようになりました」という。

オリジナル商品開発にも注力

昨年来のコロナ禍によって、観光都市金沢も観光客が大幅に減少。美術館の入館者数も昨年度は前年度比62%減まで落ち込み、同店の集客も激減した。「仕入と売り上げのバランスを考えながらの一年となりました」と藤井さん。
それでも金沢は2015年の北陸新幹線開通後は観光客が増加、美術館の入館者数も大幅に増えるなか、同店では地元由来の商品も意識している。
今後の展開について藤井さんは「地元メーカーや作家とも協力して、オリジナル商品の開発に力を入れられたらと思っています。ミュージアムショップでお買い求めいただいた商品が、美術館や展示室内でアート作品と対峙したときの感動や金沢での旅を思い出していただくきっかけになれば嬉しいです」と話している。