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事例紹介

Case

出版システム専門書出版

地域開発研究所
建設資格試験向け図書を刊行
カスタマイズで独特の販売方法に対応

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出版ERPシステム
(販売管理)
一般社団法人 地域開発研究所(文化通信bBB 2020/11/2 掲載)

一般社団法人 地域開発研究所

所在地 〒112-0014 東京都文京区関口1-47-12 江戸川橋ビル
電 話 03-3235-3601
創 立 1994年

一般財団法人地域開発研究所は施工管理技士の資格試験者に向けた講習会や出版事業を行っているが、このほど光和コンピューターの販売システムを導入した。カスタマイズに時間はかかったが、作業の効率が良くなったという。

同研究所の事業は、資格試験受験者に向けた研修部門と出版部門、そして地方公共団体の地域政策を研究しシンポジウムや提言などを行う研究部門で構成されている。
扱う試験は、施工管理技術検定の5種(土木・建築・管工事・電気工事・電気通信工事、各1・2級)。これらは建設業には欠かせない資格のため、各級で毎年2~3万人が受験する。同研究所の講習会は全国各地の150~200カ所で開催している。
職員は34人で、このうち出版部門は販売を担当する3人と製作を担当する3人の計6人。入所4年目で販売を担当する出版事業部出版事業課・星野翼氏は、入所した後に出版事業部に配属となった。「出版業界は取次など、ほかの業界にない仕組みがあって複雑ですね」と感想を語る。

テキスト、過去問など47点を刊行

出版事業部が刊行しているのは資格試験のテキスト、過去問題集、技術図書等の47点。過去問題集は毎年、テキストはほぼ3年おきに改訂している。
出版物の販路は同研究所が開催する講習会、全国各地の協力団体や民間企業が開く講習会での利用など個人向け販売のほか、書店は大型店や官報販売所を中心に全国で150店ほどで販売しており、書店への流通は東京官書普及㈱、全国官報販売協同組合、㈱かんぽう(大阪),鍬谷書店が取次となっている。

個人向け販売などカスタマイズ

以前使っていたシステムはOS(Windouws7)のサポートが2020年1月で終了するのに伴って、改修費用が高額だったことから入れ替えを検討することになり、いくつかのシステム会社から見積もりを取った。
その結果、「金額がリーズナブルだったことと、同社のパッケージだとカスタマイズの工数が少なくて済む」(星野氏)との判断で光和コンピューターを選んだ。
同研究所は個人購入が多いことなどで、通常の出版社とは違う処理が発生する。たとえば、Webでの申し込みの場合、先払いが請求書払いかの違いや、複数の配送先を指定されることもあるなど、多くのパターンが混在する。こうした受注を処理するためにカスタマイズが必要だった。
カスタマイズについて、出版事業部出版事業課・南木敦子氏は「こんなに大変だとは思わなかった」と振り返る。このため、2019年2月頃にシステムを決めてから、今年4月の本稼働まで1年以上を要した。

新システムで作業が効率的に

一方、取次向けのシステムはカスタマイズが不要だっただけでなく、一般的な出版社が使っている伝票の様式に合わせることで、それまで納品伝票を出力するために使っていたドットプリンターが不要になるなど合理化も進んだ。
使い勝手についても、南木氏は「慣れるまで少し大変でしたが、慣れてしまえばいままでよりも伝票入力などは効率的になりました。大きなトラブルもありません」と話す。2年ほど前に委託倉庫も(株)ワタナベ流通に変えて、発送業務はさらにスムーズになり、在庫管理の精度も良くなったという。