1. HOME
  2. 事例紹介
  3. システム内容別
  4. 書店システム
  5. 全国大学生活協同組合連合会リアルタイムの情報はやまる作業速度

事例紹介

Case

書店システム

全国大学生活協同組合連合会
リアルタイムの情報
はやまる作業速度

新聞記事の内容《PDF》 A4資料《PDF》

書店トータルシステム ASPサービス「Book Answer」
全国大学生活共同組合連合会 様 (新文化 2008/1/31掲載)

全国大学生活協同組合連合会(略称:全国大学生協連)

229会員(2007年3月末日現在)
213大学生協、10事業連合、6インターカレッジコープ

設立 1947/5/25  全国学校協同組合連合会発足
213大学生協、10事業連合、6インターカレッジコープ
1959/8/19  同上組織を法人化し、全国大学生活協同組合連合会創立

 「ひたすら使い勝手が良くなって、前日の販売データなど分析系の参照頻度は格段に向上しました。品揃えの充実にもかなり役立っています」
 パソコン画面から視線を移しながらこう話してくれたのは、早稲田大学コーププラザブックセンターの辻大祐氏である。各大学生協を束ねる全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)は今年一月から販売管理システムを刷新し、光和コンピューターが大学生協向けに開発したシステム「B-Pos.Un.ivcoop」(以下B-Pos)を採用した。

大学の拡大に合わせて読書環境整備を!

 一昨年15年ぶりに事業連合から関学生協に戻った大西和夫常務理事は、それまでPOSレジも入っていなかった店舗で、日本出版販売との取引開始、リニューアル、POSレジ、業務システムの導入と矢継ぎ早やの改革に取り組んでいる。

 大学は今年4月には人間福祉学部を開設し、宝塚に初等部(附属小学校)もスタート。来年には近接する聖和大学と合併して教育学部を新設、さらに2011年にも新学部の開設準備が進められている。

 こうした「骨太の総合大学を目指す」大学の方向性に合わせて、生協でも「これまでの発想とは違った読書環境整備に取り組んでいる」と大西常務理事は説明する。

光和コンピューターのシステムを導入

 「B-Pos」は使い慣れた従来システムの基本メニューを残しつつ、パート・アルバイト中心の店舗オペレーションに対応した発展性があるシステム。単品・個店別の日次、週次、月次の販売実績データを抽出する「クイック分析」やC分類別、出版社別、事業連合のランキングを表示する「売上ベスト分析」など、分析系データの参照が簡単スピーディにできるように改善された。身近にあるパソコンからデータにアクセスでき、リアルタイムに情報更新されるため。商品動向を確認しながらの補充発注がスムーズになった。

 従来システムでも同様のデータは引き出せていたのだが、分析条件をひとつひとつ入力したうえで予約、分析結果はサーバー上にファイルで投げ返され、それをダウンロードする「予約実行方式」であった。手間がかかる上に結果が得られるまでに一分から長いもので十数分を要し、使い勝手が快適ではなかった。

 大学生協連加入の書籍店舗数は全国で約350店。合計年商は約350億円であるから一店あたり一億円を稼ぎだしている計算だ。店舗規模は20坪~60坪がおおかたを占め、40坪弱アベレージ。町の小中書店のイメージに重なる。

 一般書店同様に業務の大半はパート・アルバイトが担うのだが、従来のシステムでは利用を広めにくかった。しかし、「B-Pos」の導入で冒頭にあるようにスタッフの意識が一変した。

 「B-Pos」のトップ画面は次のような構成。

<販売データ分析ーベスト>
 ■クイック分析
 ■売上ベスト分析
 ■出版社別販売実績
 ■フェア分析
<販売データ分析ー書籍>
 ■単品分析(一般)
 ■単品分析(キーワード)
<注文集約>
 ■注文集約
 ■大学生協定番及び注文集約

 大学生協連には出版社の新刊データから重点新刊を選び、各店の予約注文を集約する業務や書店の常備寄託に相当する「大学生協定番」の業務もあるが、これから一元的に扱えるシステムのため今後の作業改善も期待できる。

 大学生協連では今後、出版社と販売情報が共有化できるシステムの構築などを目論んでおり、「さらにシステムをブラッシアップしてトップ書店に負けない仕組みを目指したい」と意気込んでいる。