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お知らせ

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お知らせ

2025年 年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

2025年、光和コンピュータ―はお陰様で創業35周年を迎えます。
この間、出版業界の皆様に沢山のお教えを頂き、数えきれない経験を重ねて参りました。
幅広いソリューションの開発を通し、業界のオンリーワン企業として歩みを進めることができました。皆様には感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。

<はじめに>

世界は激変の時代を迎えています。
地球の温暖化は世界中の生命生活を脅かす大災害を多発させ、農業・漁業・牧畜等の産業破壊を伴う環境破壊が加速度的に進行しています。
また、現在の国家間紛争は戦後最悪数に達し、グローバルな危機が連鎖的に発生するリスクが益々高まっています。イスラエルのパレスチナ侵攻やロシアとウクライナの紛争は依然として出口が見えません。極東の緊張も一層高まると予想されています。
アメリカ・フランス・イタリア・ドイツにおける移民規制強化や国境管理強化を主張する右派の台頭は戦後政治の大きな転換点を迎えています。
地球環境の破壊・紛争と戦争・分断の時代の中で私たちはどのような未来を展望できるのか。こうした時代だからこそ「歴史を学び」「文化の多様性に触れ」「思索を深める」為に出版コンテンツやジャーナリズムの重要性が一層高まっています。わたしたちはITを通じて文化やジャーナリズムの発展に寄与して参ります。

<世界経済の状況>

世界経済は様々なリスクが懸念材料として挙げられています。トランプ米大統領の保護主義政策が米中対立を激化させ、輸出入に大きな影響を及ぼすリスクが指摘されています。地政学的なリスクとして、ウクライナ侵攻や中東の不安定な情勢がエネルギー価格の高騰を招く可能性が在ります。中国経済の減速とグローバル貿易の混乱が、日本の製造業や輸出市場に影響を与える可能性もあります。
人口パワーにも注目が必要です。2050年、インドは人口増加が進み約17億人に達する一方、中国は約12億6000万人へと1割の減少。日本は人口減が加速して1億468万人。そしてアメリカは約4億2100万人(2024年時点比での20%増)と予想されています。既に経済大国1位として君臨するアメリカが人口増を享受する状況を考えると、アメリカの経済的一強の時代は当面続くと予想されます。

<日本経済の状況>

2025年の日本経済は実質GDP成長率1.1%と予測されています。インフレ率は2.0%でデフレ脱却が見込まれています。鍵は昨年に続く賃上げが実施出来るか否かです。中小企業の賃上げを支えるためには人件費の価格転嫁が必須です。市場に対して価格転嫁に資する「価値の提供」が出来るか否かだと認識しています。
個人消費の回復や減税、インバウンド需要、成長投資や研究開発への重点的取り組みが必要とされています。人的投資における日本のGDP比はアメリカの1/3と大きな格差があります。

<テクノロジーの進化>

圧倒的なスピードで進化しているテクノロジー。シンギュラリティ―(技術的特異点:人間の知性を超える転換点)の到来は時間の問題です。自律的に思考・判断を行い自らの意思で学習していく「汎用AI」が進化を重ねています。法整備や社会制度・雇用問題・健康問題での悪影響も指摘されていますがテクノロジーの進化は後戻りできません。
量子コンピュータの実用化の可能性からも目を離せません。その計算速度と処理能力は大規模データ分析、複雑なシミュレーションや最適化問題の解決と革命的なコンピューティングの世界を実現します。
技術の加速度的な進化に対して社会がどの様に自らを作り変えて行くのか・・・その事が問われる時が到来しています。

<節目の35期>

第34期は減収減益の計画値としました。3期連続の増収増益の中で新たな事業計画値に基づいて歩む事としました。結果として第34期の決算(2024年8月)は売上計画に対して101.8%・営業利益計画に対して84.1%・経常利益に対して85.9%・純利益に対して99.7%となりました。
利益計画は未達だったものの、純利益を確保させて頂き、当面の経営数値の目標として来た自己資本比率40%に一歩近づきました。また、昨年(2024年4月)には5名の新卒の方々が入社致しました。現在、開発技術者として皆さん奮闘して頂いております。ひとえにユーザー様のお力添えの賜物です。一同心から感謝しております。ありがとうございました。
そして節目の35期、改めて増収増益の計画値を掲げて歩んでいます。2025年4月には16名の新卒の方々に入社頂きます。優秀な方々に沢山ご応募頂き、営業部門と技術部門で新卒採用をさせて頂きました。お陰様で社員数は126名となり、20代30代の若手社員が51%、女性が42%を超える会社となります。若い方々、そして女性が活き活きと活躍出来る会社への飛躍が重要な課題と考えております。経営陣や幹部の若返りも進めて参ります。
人と組織の活性化により、成長の第二ステージに果敢に進みたく思います。大きな変革期の只中で、出版業界の新たな歩みにしっかりとコミットし、積極的に学び続ける事で新たなソリューション開発を推し進めて参ります。その為にこそ変化を恐れず勇気をもって歩みたく思います。

本年も変わらぬご指導の程、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

2025年1月
株式会社 光和コンピューター
代表取締役 寺川光男

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