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文化通信に「出版時評 若者到来の季節」掲載

クールビズと在宅、リモートの影響で若者のスーツ姿が珍しくなる中、多くの企業が新年度を迎える時期、街には初々しいスーツ姿の若者が目立つ。学生としてはベテランの彼・彼女らも、未知の仕事や組織への不安と期待が入り混じった表情をしている。
はたして出版業界には何人の若者が入ってきたのだろうか。かつては超難関だったメディア企業も、必ずしも特別な人気職種とは言えなくなったのかもしれないが、それでも本の業界を目指す若者はいまでも少なくはない。
出版社の基幹システムや書店向けの店舗・販売管理システムなどを手掛ける光和コンピューターは、なんと今春16人の新卒を迎えるという。辞退者がほとんどなかったためだが、採用時には多くの応募がある。
システム会社であっても、同社を志す若者は、本や出版に関わる仕事に興味を持つ文系人材が多いという。そんな若者も適性試験などによって選抜すれば、プログラミングなどシステムの仕事をこなせるようになる。IT人材の確保が難しい時代にあって、出版という領域が強みになっているのだ。
組織を変えるためには、所属する人間が変わることが有効だ。未経験はマイナスではなく、新しい着眼点を生む。業界が大きく変わらなければならない今こそ、新鮮な視点を持って業界に入ってきた若者に期待したい。
【星野渉】

2025年(令和7年)4月8日号 文化通信掲載

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