2022年 年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
ウィズコロナのただ中で2022年は幕を開けました。
感染力強化と弱毒化というウィルスの生存戦略に沿っているかに見えるオミクロン株ですが、今後の変異を予測する事は出来ません。引き続きしっかりとした感染症対策を継続したいと思います。
〈経済の状況〉
昨年の大納会では日経平均株価は¥28,791となり、年末終値としては市場最高値を付けた89年以来、32年ぶりの高値水準となりました。
ワクチン開発や巨額の財政出動への期待が年末にかけての株価上昇を支えました。
さらに1月4日の大発会では¥29,301の終値をつけています。
- 新政権の新たな経済対策
- コロナ禍で蓄積した家計貯蓄の消費放出
- 脱炭素やデジタルをテーマとした設備投資の加速
などがプラス材料となっている様です。一方で不安要素としては米国の金融緩和縮小や中国の経済統制が挙げられます。
元旦の日経新聞一面は「資本主義を創り直す」とし、戦前の大恐慌、戦後の冷戦期に続く3度目の危機として成長の未来図を描き直す時期に来ているとしています。
併せて社説では、コロナ禍であぶり出された国家間対立や貧富・人種・ジェンダーなどに依る分断が先鋭化するとともに、地球温暖化に象徴されるグローバルコモンズ(国際公共財)への対応が緊急課題化しているとしています。そして、体力低下著しい資本主義を磨き直す、その契機になる年にしたいと結んでいます。
地球破壊の「人新世」といわれる時代、人類は英知を絞って歩まなけばなりません。
その為の「英知の源泉」こそが出版業界のコンテンツです。
<テレワークの推進>
この間、コロナ禍で推し進めたテレワークの体制を一歩進めて、今年は事務所のフリーアドレス化に着手します。目標は「社員の自由な働きかたの実現」と柔軟な勤務体制推進に依る「生産性向上とコミュニケーションの活性化」です。これは「お客様ユーザー様を大切にして歩む努力を惜しまない風土」を徹底させていく為の施策でもあります。
出版部門の技術者と書店部門の技術者が、オープン系の技術者とインフラ系の技術者が、書店様向けの営業担当者とアウトソーシング事業のメンバーが机を並べて仕事をする事から新たな可能性を探ります。相互の会話の中から生まれたコミュニケーションや新たなコラボレーションが、総じて出版業界のニーズにお応えする新たなソリューションの発見につながると確信しています。
組織の壁を超えて、システムを介した業界への貢献を推し進め、出版業界にとってなくてはならない会社としての精進を一層進めて参ります。
<光和コンピューターのMissionとVision>
32期を迎えた弊社は、存在意義と目指す姿を以下の言葉に集約しました。
(Mission)
わたしたちはITを通じてお客様に新しい価値を提供し、お客様の成長を支え、文化の発展に貢献します。
(Vision)
出版業界で最も信頼されるITプロフェッショナル集団へ!
激変する出版業界のニーズに応えて、業界のイノベーションに寄り添える、出版DXに寄与できる、そんなIT企業へと進んで参ります。
皆様のご指導を賜りながら、スピード感が何よりも大切な時である事を肝に銘じて、新しい試みに果敢にチャレンジする所存です。
本年がコロナ禍を乗り越えた喜びの多い一年になります様、心からお祈り申し上げます。
2022年1月
株式会社 光和コンピューター
代表取締役 寺川光男