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事例紹介

Case

書店システム

関西学院大学生協
Webで棚在庫の検索・発注サービス
光和コンピューターのASPシステム導入
関学生協 日本一本が読まれるキャンパスに

新聞記事の内容《PDF》 A4資料《PDF》

書店トータルシステム ASPサービス「Book Answer」
関西学院大学生協 様 (文化通信bBB 2008/6/2掲載)

関西学院大学生協

西宮上ケ原キャンパス 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155

 関西学院大学生協上ケ原キャンパスのKGフォーラム店は、昨年のリニューアルで書籍売場を100坪に増床したが、これに合わせて光和コンピューターのASPシステム「Book Answer」を導入し、このほど組合員が店内在庫をWeb上で検索して注文できるサービスを開始した。
 同大学生協の店舗は上ケ原のKGフォーラム店と、理工学部と総合政策学部のある神戸三田キャンパス店がある。学生は上ケ原キャンパスに1万6000人、神戸三田キャンパスに4000人が通っている。

大学の拡大に合わせて読書環境整備を!

 一昨年15年ぶりに事業連合から関学生協に戻った大西和夫常務理事は、それまでPOSレジも入っていなかった店舗で、日本出版販売との取引開始、リニューアル、POSレジ、業務システムの導入と矢継ぎ早やの改革に取り組んでいる。

 大学は今年4月には人間福祉学部を開設し、宝塚に初等部(附属小学校)もスタート。来年には近接する聖和大学と合併して教育学部を新設、さらに2011年にも新学部の開設準備が進められている。

 こうした「骨太の総合大学を目指す」大学の方向性に合わせて、生協でも「これまでの発想とは違った読書環境整備に取り組んでいる」と大西常務理事は説明する。

全国連合会も光和コンピューターに売上分析を委託

 上ケ原と三田に3台ずつPOSレジを導入し、業務システムはASPの「Book Answer」を導入した。取次からの入荷情報は、日販はデータで、明文図書は商品をスキャンして取り込んでいる。在庫の引当は1日1回のバッチ処理を行っており、Webの検索システムでは前日朝の理論在庫を確認することができる。

 また、全国大学生協連合会は昨年から光和コンピューターの売上分析システムを導入しており、Webで全国の生協店舗350店の売れ行きを確認することもできる。

 ASPシステムの利用料金は月額1万6000円。

棚公開で外の意見も期待

 Web検索サービスは同生協のホームページから入ることができ、単品を検索すると在庫がある店舗と在庫冊数まで表示する。さらに店内の在庫位置を地図で表示する機能があり、「同じ棚番の商品を表示する」というリンクをクリックすると棚の他の商品情報も表示される。いわば、バーチャルで棚の中身を公開しているわけだ。

 在庫情報まで公開した理由について大西常務理事は「先生方に棚をぶらぶらみてもらえます。また、オープンにすることで在庫への意見を頂くことも期待しています」と話す。

学生の父兄にも利用者拡大へ

 検索した書籍はIDとパスワードを入力して注文し、受け取り店舗や外商(公費購入)などを指定することができる。また、在庫がない商品は日販の「本やタウン」経由で発注する。

 大西常務理事は、この機能を生かして生協組合員の父兄にも利用者を拡大する考えだ。「学生だけの生協ではなく、うまく仕掛けを作れば父兄などの潜在需要も掘り起こせます。生協の1割引という点も魅力としてアピールできます」とみている。

学生が棚運営も

 また、同店では学生の委員会やサークルが選書して棚を作る取り組みにも力を入れている。

 問題意識を持った学生が棚を作ることを、やはり新しいWebサービスがサポートする。棚を運営する学生が読みたい本、読んでもらいたい本をWebで発注し、備考欄に「棚分」と書けば、指定の棚に陳列する。「値段の高い本は事前に相談してもらいますが、あとは任せています」という。

 実際にラオスで小学校建設に取り組む学生国際協力団体「SIVIO」の棚など、学生たちが作る棚はユニークだ。

出版社へのアピールも

 こうした取り組みを通じて大西常務理事は「大学の図書館とキャリアセンター、生協が組んで全国で一番本が売れているキャンパス」を目指したいといい、「組合員にアピールした後には出版社にも在庫を見ていただき、欠けているものを指摘してもらえるように業界に向けて意気込みを見せている。