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お知らせ

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お知らせ

2011年 年頭のご挨拶

昨年の出版業界は、電子書籍の話題の1年でした。今年は、いよいよ国内勢も具体的な動きが活発になるでしょう。
新たなイノベーションには光と影が投影されますが、事業を成す者は真正面から受け止め、ビジネスチャンスに転化させる努力が必要です。
業界の勉強会にて、ダイヤモンド社の電子書籍ビジネスの話を聞かせていただく機会がございました。『もしドラ』を含め、30点以上の書籍を紙と電子の双方に発売してきた結果は、「紙と電子は市場が違う、紙の売り上げに悪影響は無い」との結論です。
あくまでも現段階でのことで、デバイスの進化と普及の進展で将来においても結果に変化がないとはいえないと思います。
しかし、長期低迷の渦中にある業界に新たな市場があると思います。

また東京国際ブックフェアと併設しているデジタルパブリシングフェアは、「国際電子出版EXPO」に名を変え3年後に現在の5倍の400社の出展を見込んでいるようです。400社の中身は、出版業界外からの出展が予測されます。
新規参入が見込めるのは将来がある産業で、衰退産業にはあり得ない話だと思います。

しかし、足元の業界の企業業績は、悪いとしか言えない状況です。弊社は、毎年、帝国データバンクの1億円以上の
売り上げのある出版社(約1200社)の業績を分析し、セミナーで報告しています。昨秋、帝国データバンクが自ら発表した結果は、出版社・取次・書店の3業種とも2年連続減収が2年連続増収を上回り総崩れという見解です。
健全な経営無くしてよい企画(新製品)は生まれません。市場環境は、より経営力が問われる時代に入っています。
マーケティング力の強化と原価管理力の強化、部門間の壁を乗り越えた統合力がテーマだと思います。第4の経営資源である情報システムの活用の仕方が問われます。電子化の活。情報システムの活。二つの電活で時代に乗って行きたいものです。

株式会社光和コンピューター
柴崎 和博

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