加速する出版流通システム 医学通信社
医学通信社は2013年10月に光和コンピューターの基幹システムを導入し、ウェブ受注でのカード決済、業務のペーパーレス化などを実現した。
同社は1947年、国民皆保険のスタートに先がけて創業。月刊誌『月刊/保険診療』や診療報酬点数を掲載する『診療点数早見表』などを中心に、保険医、病院経営者、医療事務従事者、保険請求関係者といった医療関係者向けに出版物を発行している。
年間の刊行点数は30~40点。このうち純粋な新刊は2~3点と限られており、ほとんどは年度版や改訂版だ。
販路は直接販売が売り上げの6~7割を占めており、取次・書店ルートでは大型書店や医書専門店に卸している。在庫は一部を埼玉の倉庫に預けているが、稼働商品の多くは本社地下1階に保管。直販と取次への出荷は本社の1階で行っており、直販はヤマト運輸の宅配便を使っている。このため、比率が高く、管理が煩雑な直販の管理がシステムの中心になる。
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