加速する出版流通システム 教科書システム「K3」導入 大学生活協同組合事業連合
大学生活協同組合東京事業連合の書籍商品課は、教科書販売時の混雑緩和などを目的に光和 コンピューターと「教科書申込書作成システム (K3)」を開発し、今春新学期の教科書販売時期に首都圏の4店舗で稼働した。
「K3」は、ウェブサイトで学部ごとに全講義の教科書を表示し、学生が買い物かご方式で申し込むと、「教科書購入申込書」を作成することができる。
作成した申込書は学生がプリントアウトして持参することも、生協店舗側で出力することも可能。商品の引き渡しと決済は店舗で行う。
これまで教科書の販売は、各店舗で講義ごとに指定された教科書の一覧表を作成し、全学生に配布して、店頭で申込みを受け付けていた。こうした作業は各店舗がEXCELなどを使って独自に行ってきた。「K3」を利用することで、こうした作業が効率化され、利用が集中する教科書販売時期の混雑を緩和することが可能になる。
また、これまでは来店した学生に教科書一覧表を渡さなければ販売につながりにくかったが、ウエプに情報を掲載し、ツイッターで発信することもできるようになった。第1事業部書籍商品課・射場敬明次長は「情報発信できるステージができたのはありがたい」と述べる。
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