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お知らせ

「加速する出版流通システム vol.8」発行にあたって(発行日2019年1月7日)

2018年も災害が列島で相次ぎました。記録的大雪災害をもたらした「平成30年豪雪」、西日本を中心に甚大な被害をもたらした「平成30年豪雨」そして記録的な猛暑と大型台風が何度も上陸しました。
大雪・豪雨・猛暑・台風のリスクは世界規模で広がり今後も避けては通れないようです。地球温暖化に背を向けることは、不都合な真実を前に許されざる状況を迎えています。さらに、最大震度6弱を記録した「大阪府北部地震」、最大震度7を記録した「北海道胆振東部地震」など大地震に見舞われました。この島のどこで巨大地震が起きても不思議ではありません。誰にとっても他人ごとではない状況にあるわけです。被災された多くの方々と被災地域の方々に心からお見舞い申し上げます。

一方、出版業界も1996年をピークとした右肩下がりが続くグラフを何度見て来たことでしよう。底が見えない“不都合な真実”を前に、生き残るためのあらゆる施策の実施が必要です。それも迅速に。

出版業界が元気になることが、弊社の行く末と存在意義を担保される唯一の道だとして歩んでまいりました。業界の方々にお教えを頂きながら構築した情報システムの実例を文化通信様に取材頂き、bBB/BBBで連載してきた導入事例をまとめたのがこの小冊子です。第8集となりますが、この間、版元・書店・取次を中心にした130の事例と“光和出版セミナー”を中心とした様々なセミナーの紹介をさせて頂きました。

弊社は、300社の版元に販売系・原価系・分析系の基幹システムやホームページ・ECサイトを含む様々なWebシステムをご提供しております。また、多様な規模の書店様にPOSシステムやバックオフィース・書籍検索システム・音楽視聴機(検索機)・外商システム・本部システムをご提供すると共に、1000店舗のPOSデータや在庫データをお預かりしております。
従来の制度が崩壊したと言われる今、出版業界の情報インフラ構築とその活用が何より大切だとの思いで、出版社と書店を結ぶ新サービスを発表させて頂きました。詳細は、本小冊子に収めさせて頂いた第30回光和出版セミナーの紹介をご参照して頂ければ幸です。

これから出る本をJPRO(商品基本情報センター=日本出版インフラセンター)に連携して世の中に早く知らしめ、書店へのプロモーションやTRCへの選書依頼を配信し、書評掲載情報を共有し、ネット書店の情報掲載状況を確認し、出版社基幹系システムとの連携を実現したく思います。
書店の市中在庫を開示し、効率的な棚づくりを支援する共同サイトの構築で、書店の棚づくりや版元の書店営業の支援を行います。委託倉庫を含めた版元在庫との連携も視野に入れつつ、出版業界の情報インフラ提供を進めてまいります。
システム間のEDIの推進と、情報の共有を出版業界のインフラとして前進させていくことが、私どもの使命でもあると考えております。その先の、AIを中心とした新たな情報技術の活用が、需要予測に至るマーケティングの進化につながる道だと思います。

今後も、出版業界に広く深くつながるシステムインテグレーターとして精進してまいります。一層のご指導の程、宜しくお願い申し上げます。

(2018年12月19日記)
株式会社光和コンピューター
代表取締役 寺川 光男

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