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お知らせ

創立30周年記念『出版社・書店のシステム導入と業務改革事例集2011~2020年』発行

『出版社・書店のシステム導入と業務改革事例集2011~2020年』

を刊行しました。

 

 

この書籍の提供依頼などの問合せは下記よりお願いいたします。

事例集は無料進呈いたします。

 

お問い合わせ

ソリューション営業部 (担当:石橋、小堀、小林)

03-3865-1981

資料請求

はじめに

2020年、光和コンピューターはお陰様で創業30周年を迎えることが出来ました。

当社は、まさに出版業界の皆様に育てて頂いた会社です。業界の皆様から数えきれないお教えを頂き、沢山の経験を積ませて頂きました。改めて感謝の気持ちで一杯です。

光和コンピューターは、皆で議論を重ねて作った社是「当社は社会の公器である。私どもはお客様のお役に立ち、社員の生活基盤を確立し、お互いの人間的成長の場となる為に存在する」を合言葉にこの間を歩んで来ました。

その歩みの集大成の一つがこの事例集です。

2003年に創刊した文化通信社様のBBB (Bunkanews Book Buisiness)には、毎号当社のシステムの事例やセミナーを取材し掲載いただいてきました。事例集は8冊に及び、セミナーやセッション・カンファレンスの紹介は 15件、掲載頂いたシステム事例は141件に及びます。

取材に協力頂いた書店様・出版社様のおカ添えがあってこその事例集です。また、セミナーでは多くの出版業界の皆様に講師として登壇いただきました。皆さまのご厚意に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

その事例集の5集から8集をまとめさせて頂いたのが本書です。因みに 1集から4集までは20周年の折に刊行させて頂きました。

この本に掲載させて頂いた2011年~ 2020年の間に出版業界は大きく様変わりしました。どの様にビジネスモデルのシフトを進め、持続可能な業界の構造を創造するかが問われ続けた10年でした。本書の事例から、その模索と成果を読み取って頂ければ幸いです。

そして現在、私たちは新型コロナ危機を迎えています。不可逆的なビジネスモデルの変化、産業構造の変化を伴って「新たな日常」へと社会は舵を切ろうとしています。経済産業省はこの変化のトレンドとして接触回避・職住不接近・ギグエコノミ ・社会的リスク補完の必要性増大・グローバリズムの修正・社会理念と価値観の変容をあげています。

このことは、キーワードしてのDX (デジタルトランスフォーメーション)が重要な意味を持つことに他なりません。「データやデジタル技術を活用して、組織・ビジネスモデルを変革し続け、価値の提供方法を抜本的に変える」とするその概念は、まさに出版業界の新たなビジネスモデルの在り様を明示していると思います。

一方、2018年9月に経済産業省が発表した「DIレポート~ ITシステム2025年の崖”克服とDXの本格展開~」によりますと、

・既存基幹システムの老朽化に対して、デジタル市場の拡大とともに増大するデータ

・メインフレームの担い手の高齢化に伴う世代交代の必要性

・テクノロジーの進化に伴う先端IT人材の不足

など、「2025年までにシステム刷新を集中的に推進する必要がある」と述べられています。コロナ禍はこうした変革への背中を強く押すものとなっており、当社もまた、DXをキーワードとしたシステムのご提案を加速度化してまいります。

「出版ERPクラウド」「SaaS型出版社システム」や、「セルフPOS」「キヤシュレス決済」そして「Al機能の搭載」から「無人店舗に至るシステム」、開発の手法としての「アジャイル開発」や「集約型MDM (Master Data Management)等々、もっともっと勉強し、もっともっと新しい試みにチャレンジして業界のイノベーションに貢献出来るIT企業へと精進を続けてまいります。

今後もそうした事例の積み重ねをご案内させて頂き、皆様のシステム推進のご参考になればこれに勝る幸せはありません。

 

2020年10月         

株式会社光和コンピューター

代表取締役 寺川光男

目次

解説

本書に収録した事例の数々は、2011年から2020年まで文化通信社が月刊で発行した媒体「B.B.B.」に連載「加速する出版流通システム」として掲載されたものである。

この連載が始まったのは「B.B.B」を創刊した2003年12月。以来17年間にわたり、規模や刊行分野、販売方法などが異なる多くの出版社のシステム導入と、書店の店舗システムなど150を超える事例を取材してきた。

その記録は、本書とともに、10年前に光和コンピューター創業20周年を記念して刊行した『出版社・書店のシステム導入と業務改革事例集2003 ~ 2011年』に収めている。

この間に出版市場の規模は2兆2000億円余から1兆1000億円余へとほほ半減し、1万9000店以上だった書店数も1万1000店ほどまで減少した。まさに出版業界が大きな変化に直面した時代であり、出版社や書店はその変化を乗り切るためにシステムへの投資を行ってきたと言ってもよいだろう。

具体的には、取次・書店ルート以外への対応や、オンライン書店との直接取引、物流部門の外部化、電子書籍の販売・印税管理などがトレンドになった。

そしていま、出版業界の変化はさらに進もうとしている。長年にわたり本の出版を支えてきた取次システムが、いよいよ大きな方向転換を始めている。これまでのような返品を前提にした見計らい配本といった供給の仕方が変わることで、出版社や書店のシステムはますます進化を迫られることになるだろう。

本書に収められた多くの事例が、そうした変化に直面する出版業界の人々に役立てていただくことを願っている。

 

株式会社文化通信社 

専務取締役 星野渉

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